59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

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59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋
アルテイシア
美術出版社 / ¥ 1,575 /

itmediaの記事を見て、なんとなくamazonに注文していたのが、届いたので、さっそく読みましたよ。

記事から得た印象は、「なんだよ、結局、オタク同士じゃないかよ」だったわけですが、それを覆す何かがあるように見える。本になった電車男って読んでないけれど、電車男のエルメスに感じなかった人間くささが著者アルテイシアさんには感じるように思う。

正直、電波男は、前書きだけ読んでお腹いっぱいになっているわけですよ。実際に存在しているのかよくわからない「恋愛至上主義」というものを敵として、必至になって理論武装している気がする。「私をスキーに連れてって」的、バブリー時代のドラマっぽい恋愛なんて、今さらあり得ないだろうし、そういう形から入る恋愛に対して、「それは違うんじゃないかな?」というのは、私自身同じように思うわけですが、かといってそこまで敵意をむき出しにしなくても。と、電波男は読み進むことができずにいるわけです。

まぁ、負け犬も、実は、そういう「恋愛至上主義」と呼ばれるモノによる価値判断しかできていないわけで、結局、負け犬も電波男も同じ価値判断軸上でいがみ合っているようにしか見えないワケです。

で、この本は、といういうと、そういうフジテレビっぽいバブリーなドラマっぽいことができない男の一生懸命な恋愛話(女性側視点)の話。そうこうしているうちに、実は女の方もそういうバブリーな「マニュアル」に従いすぎていたんじゃないだろうか?と、疑問に思うおねーさんの話です。てか、プロフィール見る限り、俺より年下っぽいけど……。59番氏とおれが同じ歳くらいか?

「恋愛」にしても、「結婚」にしても、実は、ただの日常で、なので、そんなに肩肘張らなくても。と、思うわけです。なんというか、電波男さんも負け犬さんも、愛することよりも愛されることばかりを望んでいませんか?とか、そういう結論でいいのか?