さくさく読んだ。
いきなり、人を4つに分類するところから始まる。
- 負け犬
- 勝ち犬
- 男負け犬
- 男勝ち犬
男か女か、30過ぎで未婚か、の二つの軸で4つに分けてしまうのだ。このいきなりばっさり分けてしまうのを見て、ふと、高林氏の「UNIXにみる世代間の断絶」を思い出した。高林氏は、どちらが優れているのか論じたかったわけではなく、単に二つに分けれるよね。と、言っているだけである。
この本でも、何が「勝ち」で何が「負け」なのか、については、実は、あまり気にしていない。
そういった分類をした上で、「負け犬」と分類される人の生態について、様々な角度から筆者の実体験を元に語られている。また、なぜ「負け犬になってしまったのか」という自己分析は、天ツバな感じで、すごくおもしろい。
まぁ、そうやって、余裕を持って、一歩引いた立場で読めるのは、おれが男だからなのだろうか。ふと、思い立って、ちみもさんの日記を検索したら、「イタ面白本ということで女子にお薦め。」と、書いてあった。たぶん、「ああ、こういう人いるよね。私も含めて……(汗」と、思いながら読める人には楽しい本なのだろう。
この本がすごく話題になったのは、「勝ち」「負け」という言葉でくくってしまう大胆さ、そのセンセーショナルな響き、なんだろうとおもう。そのセンスに負けました。
ち
くそー。そういうときに思い立たれる俺ってそもそも外から見てやっぱり負け犬なのか?とかちょっと思った…というのは嘘です。言及ありがとうございます。
こにし
ちみもさんの日記を検索して、自分の日記を書きながら、「思い立って」ってのも失礼だよなぁ。と、考えつつ、やっぱり、その通り書いてしまったりしているわけで……。
たぶん、「イタ面白本」と評価されていなければ、リンクもトラックバックもできなかった。と思います。
この本の書評を読んでいると、たまに「勝ち負け」にこだわっている人がいて、本質はそこじゃないのになぁ。とか思います。
「勝ち犬」のひとが、「私だって大変なんだ」とか書いているのは、かなり、読み誤っているなぁ、と。
「負け犬」が何に負けているのか。
たぶん、自分が10代、20代のころ、なりたいと思っていた30代になれなかった、あるいは、なりたくないと思っていた30代になってしまった、という意味で、「負けている」んじゃないか?
なんて思うわけです。そうとらえてしまうと、おいらも、こんな「おっさん」にならずに、もっと「立派な人」になってるはずだったんだけどなぁ……