券売機に呼び止められた

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ふと、切符を買って、その場を去ろうとしたら、

「その場でしばらくお待ちください」

と、券売機に呼び止められた。なんだろう?あたり?(たぶん違う)とか思いながら、待っていると、券売機横の穴から声が聞こえる。

穴「お金入れた状態ですか?」
俺「イヤ、買い終わって改札に向かうところだったんだけど」

そのまま、声の主はどこかに行ってしまい、券売機が準備中の表示になる。

なんか、調べてるのかなぁ。と、思いながら、待つこと10分。また、穴から声が聞こえる。

穴「あれ?お客様、お金入ったままとかですか?」

どうやら、最初のセリフで、僕は立ち去ったものだと思っていたらしい。

俺「いや、僕は、『その場でお待ちください』と券売機に言われたからずっと待っているんですが……」
穴「もうしわけありません、券売機の調子悪いだけみたいでしたので、結構ですよ」

そこで、思わず、声を上げて、穴を指さし、怒る。

俺「あのな、申し訳ない。と、思うんやったら、顔を出せよ。失礼やで……」

穴のドアが開き、中から駅員とおぼしき人の顔が見える。

駅員「申し訳ありませんでした」

なんなんだろう、客を相手にしている。という自覚に欠けるんじゃないの?そんな穴の向こうから、こっちをのぞき込んで、何様のつもり?と、憤慨しながらも、急いでいたので、そのまま電車に乗る。

しかし、いきなり声を上げて怒るなんて、怖い人みたいだな。しかも、そういうときって、やっぱ、大阪弁になってしまうのが、怖い一度アップだな。

ただ、穴の中の人におかれましては、「関西弁の怖い人にいきなりからまれた。最悪……」とか考えないで、なぜ怒鳴られたのか。というのを肝に銘じて欲しい。

別に、待たされたことを怒っているわけでも、機械の調子が悪かったことを怒っているわけでもない。穴の中から「申し訳ありませんでした」って、気持ちがこもってないやん。そりゃ、まぁ、最初に券売機に止められたところで、穴からじゃなくて顔が出てきた方がいいよね。