今回の選挙、「自民党の主流派と、公認を得られなかった反主流派の戦い」が非常にクローズアップされたということもあり、郵政民営化問題が非常にわかりやすい争点となった。
民主党は、郵政民営化については法案の審議中から「民営化消極的賛成、自民党案反対、でも、対案なんて出さないよ」という意味不明な立場を貫いていた。しかも、マニフェストを読む限り、民営化反対に見える。
ということは、民営化に賛成の人は、きっと自公に投票するわけで、しかも、選挙戦の途中で「最終的には民営化する」なんて民主党が言い出したから、民営化に反対の人も民主には投票しにくい。
そんな状況の中で、選挙の日が近づくにつれて、個人的には、「きっと小泉が勝つんだろうけれど、来年秋以降の政策についての言質がないままだと、任期4年間の議員を選ぶ選挙としてどうなんだ?」と、いう疑問だけが強くなってきていた。それ以外に自民党に投票しない理由がない。そんな気持ちだった。
で、やっぱり、結果として、自民の圧勝。もし、小選挙区のみで比例代表の無い選挙であれば、もっとはっきりしたのだろう。
年金の時は、しっかりとした対案を出して選挙できていたのに、郵政民営化となると支持団体の労組に遠慮したのか、なんだか、たよりない印象だけが残ったなぁ。
それにしても、来年秋以降が非常に気になるな。2/3も与えてしまって本当によかったのか?自民党の候補に投票しておきながら、なんとなく怖い気分になってしまっているのでした……。
とがし
2/3もあるとなんでも出来るよ。
・憲法9条改正
・消費税値上げ
・社会保障費値上げ
・年金切り下げ
等々・・・。
こにし
憲法改正の発議は、衆院参院ともに2/3の賛成が必要になりますので、簡単には行きません。
それ以外の通常の法案については、なんでもありですね。ただ、やりすぎると、次の選挙で全く逆の結果を呼ぶので、もしかしたら、選挙制度の改正をやるのかなぁ。と、思っている今日この頃。