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2005年06月15日

「負けた」教の信者たち

「ひきこもり」の斉藤環氏による「中央公論」の連載をまとめたもの。なので、タイトルを期待しながら読むと、「はじめに」と「あとがき」にしかそういう話が出てこなくって、かなり消化不良(笑)

斉藤氏とニートの玄田氏との対談があって、そこで斉藤氏が「若い人たちに『どうして先生はそんなに一生懸命仕事をするんですか?』と聞かれることがあるんですけど、玄田さんならどう答えられますか?」と聞くシーンがある。二人の答えは本書を読んでいただくとして、ぼくはどうして一生懸命仕事をするのだろうか?と、久しぶりに考えちゃったよ。

対価としてのお金を得るためかもしれないけれど、例えば、今宝くじで3億当たったとして、それでも仕事は辞めないと思うわけです。会社は辞めるかも知れないけど、働くことはやめないと思う。うまく説明できないよなぁ。

「そういうものが当然だ」と思っていたから就職して働いているわけで、「なぜ?」と問われると、非常に困る。あのころは、そういうものだと思っていたから、就職活動をして就職しているわけですが、今となっては「達成感」を得るために続けているのかなぁ。難しいね。

2005年06月19日

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋
アルテイシア
美術出版社 / ¥ 1,575 /

itmediaの記事を見て、なんとなくamazonに注文していたのが、届いたので、さっそく読みましたよ。

記事から得た印象は、「なんだよ、結局、オタク同士じゃないかよ」だったわけですが、それを覆す何かがあるように見える。本になった電車男って読んでないけれど、電車男のエルメスに感じなかった人間くささが著者アルテイシアさんには感じるように思う。

正直、電波男は、前書きだけ読んでお腹いっぱいになっているわけですよ。実際に存在しているのかよくわからない「恋愛至上主義」というものを敵として、必至になって理論武装している気がする。「私をスキーに連れてって」的、バブリー時代のドラマっぽい恋愛なんて、今さらあり得ないだろうし、そういう形から入る恋愛に対して、「それは違うんじゃないかな?」というのは、私自身同じように思うわけですが、かといってそこまで敵意をむき出しにしなくても。と、電波男は読み進むことができずにいるわけです。

まぁ、負け犬も、実は、そういう「恋愛至上主義」と呼ばれるモノによる価値判断しかできていないわけで、結局、負け犬も電波男も同じ価値判断軸上でいがみ合っているようにしか見えないワケです。

で、この本は、といういうと、そういうフジテレビっぽいバブリーなドラマっぽいことができない男の一生懸命な恋愛話(女性側視点)の話。そうこうしているうちに、実は女の方もそういうバブリーな「マニュアル」に従いすぎていたんじゃないだろうか?と、疑問に思うおねーさんの話です。てか、プロフィール見る限り、俺より年下っぽいけど……。59番氏とおれが同じ歳くらいか?

「恋愛」にしても、「結婚」にしても、実は、ただの日常で、なので、そんなに肩肘張らなくても。と、思うわけです。なんというか、電波男さんも負け犬さんも、愛することよりも愛されることばかりを望んでいませんか?とか、そういう結論でいいのか?

2005年08月04日

四日間の奇跡

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
浅倉 卓弥
宝島社 / ¥ 725 /

読みましたよ。買ったきっかけが、レジ横に積まれていたから。というくだらない理由ですけど……。

まずは、主人公が置かれている状況を「説明」なしに語る序章。すごく引き込まれていくかんじで、おもしろい。どうなって行くんだろう。と、わくわくしながら読む。

中盤で突然起こる出来事。ここからがその「四日間」になるわけですが、読み進めていく中で気がついてしまうわけです。あれ?こういう話どこかで読んだなぁ……と。

それに気がついてしまうと、そこから先は、なんというか、惰性でダラダラ読んでしまうのか。と、ページをめくるのですが、やっぱり、引き込まれるように読み進めてしまうわけです。

ストーリーはともかく、文章はうまいと思ったなぁ。別の話も読んでみようか。と思ったのでした。

どうでもいいけど、「このミステリーがすごい大賞」をこの作品がとった。というのが、一番のミステリーだと思う。どのあたりがミステリーなのか、わからん。「よく似た別の話」は、ミステリーだと思うけれど……。

2005年09月22日

東京タワー

東京タワー
江國 香織
マガジンハウス / ¥ 1,470 /

旅行に行っているあいだに読んでいたわけです。なんというか、江国節全開で、つかみ所のない感じがいいですね。ああ、よかったね。って話にもならないし、どうしよう、これ。といった、どうしようもない話にもならない。

どうやら、映画版は、ちゃんと話がまとまってるらしいんだけど、それはそれで、江国さんぽくないんんじゃないか?とか、黒木瞳さんらしいんだけど、読んでいるときには、秋吉久美子さんっぽい感じで読んでたんだよな。とか、そんな感じで。

こんど映画版のDVD見てみるかな。

2005年12月05日

高学歴ノーリターン

本当に高学歴で一流企業に勤めている人は勝ち組なのか?ニートやフリーターに比べればマシだ。という意味で勝ち組と言うことにされているんじゃないのか?それでは江戸時代と同じじゃないか?とか、そんなことを元キャリア官僚が語ってしまう、そういう本。

僕自身といえば、それなりに有名な大学の大学院を出ているような高学歴で、それなりに有名な企業に勤めているわけですが、「勝ち組」と言われると、なんとなく違うなぁ。と、これまでも思っていたわけです。どう考えても、僕は「労働者」でしかないし、そのなかで少し稼いでいるだけでしかない。それも、体調悪くするんじゃないか?というくらいの過酷な労働環境だったりするわけで……。

「セレブ」なんて言われている人がたくさんいるけれど、彼らこそが勝ち組であって、僕はきっと「労働者」という階級に生きるただの負け組なんじゃないか?と、思ったりもするわけですよ。こんな風に書くと、いや、おまえは、稼いでるじゃないか?とか、思う人もいるかもしれません。でもね、今の給料を3倍しても確定申告しなくていいわけですよ。4倍したら、確定申告しないとダメかも。とか、その程度ですよ。

まぁ、そんな、どうでもいい話はさておき、そんな僕の感じている「勝ち組」に対する違和感が解消されるのか?と、期待を込めて読み進めるわけです。作者は、このままほっておくとどういう社会になってしまうのかを示した上で、新しい学歴社会を作ろう。と呼びかけます。「希望格差社会」にあったようにこれから先大学を出ていてもフリーターやニートになるかもしれないだけでなく、そもそも大学を出たってまったく稼げない低賃金でこき使われるだけいう時代になり、みんなが上を目指すことをあきらめてしまう。そんな時代だからこそ、学歴がある人間はもっと優遇されてもいいんじゃないか?ただ、現役で東大行ったやつだけがえらいんじゃなくて、社会人になってから必死で勉強して東大を出たやつもえらい。そういう、社会を作らないか?

と、読み進むにつれ、結局、やっぱり違和感を感じてしまう。

いや、もちろん、上を目指すための努力をしなくなってしまうことは、非常に良くないことだと思う。でも、それを「学歴」だけで計っていいの?そうなのかなぁ。実際、俺の同僚なんかは、たしかに有名な大学出ている人も多いけれど、そうじゃない人もたくさんいて、実際、仕事のやり方とか、アイディアとかそういういろんなところで、やっぱり、かなわないなぁ。と思わせる人たちだったりして、学歴なんて、本当に意味がない。そう思うんだけどなぁ……

2005年12月07日

決断力

決断力 (角川oneテーマ21)
羽生 善治
角川書店 / ¥ 720 /

将棋の羽生さんが、棋士として、勝負の世界に生きる中で、如何に決断するか。それをかいま見ることができる本。

同僚のY氏に、すごくいい。と薦められたので、さっくり購入。事前準備3割など、仕事に生かせる内容も非常に多い。

「勝ち続けること」というのは、非常に大変で、努力し続けなければならない。将棋という一つの分野の最高峰に立つ人の考え方の基本がその人だけにしか通用しないという特殊なことではなく、すごく普通のことというのが、非常に面白い。

2005年12月26日

企業ミシュラン~IT・サービス業編~

うはは、これは、おもしろい。いや、全部読んだワケじゃないんだけど、最高におもしろい。

内輪でしかはなせないようなことが、そのまま書かれている。とはいえ、ここに書いてあることも、社内にある問題点の一部でしかないけれど……。就職活動や転職活動のお供に是非。

2005年12月28日

クライマーズ・ハイ

12/10のNHKのドラマを見て、気になっていたのだが、12/17の後編を見れないままになっていたので、購入

クライマーズ・ハイ
横山 秀夫
文藝春秋 / ¥ 1,650 /

日航のジャンボ機が墜落したり、会社組織の中にある個人の希望と会社の意向の板挟みに悩んだり、親子関係に悩んだり、友人の死の謎を追ったり、そんな怒濤の一週間を17年後から振り返る。「どうして山に登るのか?」という質問に「下りるために上るんだ」と答えた同僚の言葉が引っかかりながらも、大事故の忙しさに翻弄される主人公。

個人的には、「次の山に登るために登るんだ」って感じだけれど、そんな気力がいつまで続くことやら……

2006年02月13日

絶望に効くクスリ

山田玲司は、Bバージン、アガペイズくらいしか読んだことなくて、ただ、すごく気になっていた。なんだろう、山田氏のもつ、アツさ、というか、クサさというか、そういうのが、すごく、共感できるというか、自身の悩んでいる姿がそのまま作品に投影されてしまう人なんだと思う。

ずいぶん前に、下北沢ビレッジバンガード平積みされているのを見て、とりあえず、一巻だけ買ったわけだけれど、昨日、マジスパに行ったついでに6巻まで買ってきた。

まだ全部読んでないわけですが、答えを求める本じゃないですね。そんな、山田氏のアツさ、クサさに、ちょっとうんざりしつつ(笑)も、一緒に考えていくための本だと思う。

久しぶりにBバージン読んでみようかなぁ。って、まだ家にあったっけ……。売っちゃった気がするなぁ……。

2006年02月24日

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー
扶桑社 / ¥ 1,575 /

発売は去年の6月末らしい。読み終わって、本屋がつけてくれたカバーのなかに、でかい帯がついていることに気づいた。そういえば、こんないろんなひとからの推薦文がたくさんついた帯を見て、「うさんくさい」とか思って買わなかったことを思い出した。どうでもいいことだが、「感動した」って帯に書いてあった本って、「世界の中心で、愛をさけぶ」とか、「四日間の奇跡」とか、あんまり感動した覚えがない。もちろん、どちらも、いい話ではあるのだけど……

そんなことを思っていた本を読むことになったのは、うちの奥さんが読んでいたから。そんな理由でなんとなく読み始めたわけだけれど、なかなか、おもしろい。飾らない言葉で語られるオカンとの暮らし、そして、ときどきオトン。

ごめんなさい。ラストあたりで号泣しました。たぶん、ミスドの店内でカフェオレをお代わりしながら、ぼろぼろと涙を流している僕は、すごく変だったのだろうと思います。

それにしても、最近涙もろくなったなぁ。トシかしら……

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