いや、まぁ、重箱の隅なんですけどね……。
家庭用の燃料電池として、松下、荏原バラード、東京ガスが2/8に売り出したシステムがテレビで紹介されていたわけですよ……。
そのなかで、「燃料電池は、水素と酸素から水を作り電気を取り出すので、温暖化の原因となる二酸化炭素を出しません」と、紹介していたわけです。
いや、間違ってないんだよ。燃料電池の仕組みとしては……。でも、このシステムは、都市ガス(天然ガス)の主成分であるメタンCH4と水H2Oを反応させて水素H2を取り出しているわけで……当然、最終的には、そのメタンの炭素は二酸化炭素CO2になって外に出てくるわけですよ。松下電器ホームアプライアンスグループ|家庭用燃料電池|水素の製造(燃料改質部)参照。
- CH4 + H2O -> CO + 3H2
2CO + O2 -> 2CO2 - CH4 + 2H2O -> CO2 + 4H2
もちろん、メタンを使うので、プロパンを使うよりは二酸化炭素の発生は少ないわけですが、0にはならないっすよ……
結局、このシステムのすごいところは、反応によって得られるエネルギー(電気、熱)を逃がさずちゃんと利用するところにあるわけですが、そこをちゃんと説明してくれないと、こまるなぁ。と、思ってみたり……。
ただ、このシステム、お湯は使わないけど、電気は使う。という状態では、電気の発電をしないんだよね。現状では、発電によって発生する熱を利用してお湯を沸かすシステムでしかないわけですよ。発電で出てきた熱をそのまま捨てるという選択はないらしいので……。つまり、お湯(あるいは、そのお湯を利用した床暖房)をたくさん使う冬にはむくけれども、夏場はあまり節約効果は出ないってことですな。