寝込んでいる間に、
と、昨日のエントリとあわせて4冊を一気に読んだわけです。
この人の作品は、一つの「桜宮ワールド」ともいうべき、世界の中での出来事なので、時代的に同じ頃の「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「螺鈿迷宮」は、複雑に入り組んでいて、どこから先に読むのがいいのか迷うところです。
私が読んだ順番は、刊行順である「ナイチンゲールの沈黙」「螺鈿迷宮」「ジェネラル・ルージュの凱旋」だったのですが、たぶん、「螺鈿迷宮」を一番最後に読む方がいいんでしょうね。どの順番に読んでも、それぞれの話は独立しているので問題ないでしょう。
で、昨日書こうとしていた、ジェネラル・ルージュの凱旋ですけど、たぶん、分類としては、「ミステリー」というか、「謎解きもの」になるんでしょうけれど、そんなことよりも、各所で繰り広げられる舌戦のおもしろさ、登場人物それぞれの個性、そういった要素にぐんぐん引き込まれていく感じが、よかったです。
現代医療(行政)の問題点を、うまく取り込みながら、フィクションとして仕上げていくというのは、なかなかうまいなぁ。と、「ジーン・ワルツ」のとき同様、思ったのでした。
まぁ、そんなことより、俺はやっぱ「職責を果たすために全力を尽くす」というのが、好きなんだなぁ。と、終盤を読みながら思ったわけで......
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