どこで知ったんだったか、なかなか痛快で面白い。という評判だったということもあり、
あの、負け犬の遠吠えの酒井さんの書いた本。ということで、期待して読んだ。
正直、がっかりだ。
負け犬の遠吠えの痛快さがまったくなく、単なる、「私にも素敵な白馬の王子様が現れないかしら?」と、妄想しながら、結婚しない、子供を産まない「いいわけ」をしているに過ぎない。
少子化対策として、「戦争してみる」という現実的にはあり得ない選択肢を出して、議論をするのだが、結局のところ「現代の男には『男らしさ』がない」と嘆き、「この人の子供を産んでみたい」と思わせるだけの男の登場を待っているのである。
ほんとうにがっかりだ。
結婚する。というのは、二人での暮らしを作り上げていくという現実のスタートであり、決してゴールではない。理想とする異姓の登場を黙って待ち、そういう異姓との思い通りの暮らしを夢見ていては、到底、結婚などできるはずがないのだ。
もちろん、夢見てはいけない。と、言いたいわけではない。夢を見るからには、自分の要求をすべて満たす人の要求をすべて満たせるよう、自分を磨き続けなければならないのではないか?
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