自分が勤めている会社も成果主義だが、制度よりも運用に問題があるように思われる。
たとえば、先進的人事制度でおなじみリクルートさんは、「ミッショングレード制」という、「仕事の内容」に対して報酬を支払う形になっているそうです。そして、多くの会社でも「役職」に対して報酬を払うのではなく、「仕事」にたいして報酬を払うように変更されてきているようです。うちの会社も、制度としては、そうなっています。
ただ、世の中の会社は、そういった形になっているにもかかわらず、運用の問題を制度の問題と取り違えたうえで、「その制度を変更すること」が人事部の「目標」になってしまうので、毎年のように制度だけがいじられ続けたりする訳のわからない状態に陥ってしまったりするみたいです。
どんなに成果主義だ。と、お題目を唱えても、過去、年齢に応じてあがった給料が下がることはほぼ無いわけですよ(賃金の下方硬直性)。結局、25~30くらいの若手からすれば、35~40くらいの連中は、なにもやってないのに金だけもらいやがって……。と、不満はたまるばっかりなわけで、どこの会社も、問題なのは、制度じゃなくて、運用だと思うけどなぁ……。
そりゃ、給料を下げるわけにはいかない。というのは、日本の実情として、その通りなのだと思うし、あいつらがもらっている分を俺によこせ。と、言いたいわけじゃない。「昇給額を抑えるため」に導入された成果主義というお題目の結果、導入前後の数年早く生まれただけで、給与面での待遇に大きな差があるという、そういう不公平感というのが、成果主義の問題点の本質なんだと思う。
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