日曜日。Mr.インクレディブルをみたあとで、なぜか、そのまま、引き続き、ハウルの動く城を見てきた。
「お下げあるいはおかっぱの少女を空中高いところに連れて行き怖がらせるプレイ」と「なぜか柔らかく動く機械」と「虫の羽根の動き」が大好きな宮崎さん渾身の作品(笑)
ただ、電通の陰謀か、女性に受けないと売れないだろうという方向性か、たぶん、少女に感情移入出来る人にはすばらしい話に仕上がっていると思う。
いや、どうかな?なんというか、主人公にかかった呪いが溶けていく理由が僕にはイマイチ見えなかったわけで……、たぶん、感情移入できてなかったのが原因なのだろうか?と……
うちのおくさんは、「恋すること」が呪いを解く鍵なんじゃないか?と言っていた。でも、「呪い」としては、かかしにかかっていた呪いのほうがわかりやすい。おそらく彼にかかっていた呪いは、「好きになった人にキスされること」によって解ける呪いであり、「呪い」の解きかたとして非常にわかりやすい。
とにかく、なんていうんだろう、「呪いが解ける」というハッピーエンドに向かって進んでいくはずの物語は、一直線ではなく、曲がりくねった山道ですらない。なんというか、主人公はハッピーエンドに向かってすらいないんじゃないかという、行き当たりばったり。一瞬解けそうになるんだけど、呪いの状態に戻ってしまって、「こっちの方がいいわね」とかいうセリフを吐いたりする。なんなんだ、この主人公は!って感じ。
なんというか、うまく言えないんだけど、実はストーリーとしてstartからendまでを連続して全部見せるつもりはなく、episodeだけをつまんでくっつけました。という、そんな映画。オタクの権化として作ったオタク的映画だと、思う。
コメント