昭和は遠くになりにけり

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を読む。それほど厚い本でもないので、さくさく読む。その後書きに香山リカが「今、身の回りにあるメディアを選び、それがない世界を想像しなさい」というレポートの課題を与えた時に

その昔ケータイがなかった時代もあったと聞いた。人々はどうやって生活していたのか。私はその時代のことを想像しながら、このレポートを書いてみたいと思う

という書き出しで始まるレポートがあったという。僕らが子供の頃は、ケータイもポケベルもなかったわけで、いまは便利だなぁ。と思っているわけだけれど、今の大学生は、ケータイがない時代というのを知らないのか……。などと、おどろいた。

この本では、そういう「ケータイがないことを知らない世代」に対して、ケータイやネットとのつきあい方はどうあるべきか、教育現場の問題などを織り交ぜながら、提言する本である。

今どきの子供たちの間では、ケータイメールが届くと、すぐに返事をしないと怒られたり、急ぎの用事でもケータイメールで送ってくるそうだ。ふつうは、急いでいる時は、電話だろ?とか、思うわけだけれど、やはり、そこは、メールなのだとか……。なんだかなぁ。